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レインのサンタ大作戦
「…………うーん…………」
アメルにある大きな丘。
そこにある大木にもたれて座ったオレは、町を見下ろしながら考え事をしていた。
──どうすれば人間たちに認められるのか。
そればかりが頭をグルグルと回っている。
「……っはぁ。ダメだ〜」
オレは考えることができずに、大木の葉っぱを見上げた。
「お前はいいよなぁ。こうして広がってるだけで『守り神だー』とか、『ご利益がありますように』とか言われるの。オレなんか、悪魔だっていうだけでバッシングされる始末」
オレは向きを変え、大木の幹に手を触れた。
「でもオレは諦めねぇ!」
オレは立ち上がった!
「悪魔も人間も、元を辿れば同じ『生き物』!ただ見た目とかできることが違うっていうだけなんだ。少しでも悪魔のことを理解してもらうために、オレは何度だって立ち上がってみせるんだからな!!」
──ザアアアッ!
葉っぱがざわめく。
「おっ?なんだ?お前も応援してくれるのか?」
オレは上を向いた。
──直後。
「ぶっ!!」
何かが顔面に当たってきた!
「な、なんだよ!……ん?これって……」
顔に当たったものを引き剥がし、手に持って確認してみる。
どう見ても葉っぱだ。
「お前……くれるのか?」
こんなにピンピンしてる大木から葉っぱが落ちてくるなんてありえない。これは少し雑な大木からのプレゼントだと思っていいのだろうか?
「プレゼント……。そうだ!」
オレはピンときた!
「ありがとよ、大木サン!おかげでいい案を思いついた!」
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