恐怖の大王

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 彼は寝室へ入った。布団の上に老婆が立っていた。  老婆は痩せこけた禿鷹のようだった。ひらひらの透明なネグリジェを着ていた。背を曲げ、ある一点を見つめていた。彼は恐怖した。老婆は恐怖の大王だった。
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