私の名前は「おうい」じゃありません!

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 娘と孫の凛が部屋をでて、取り残された雄宇一(おうい)とアナタは静かにテーブルについた。 「なあ、おうい……」 「えぇ、あなた」 「もう一度改名することって出来るんかな」 「そうね、娘はいいけど、孫に名前で呼ばれたいわね……」  深刻そうに顔を突き合わせて話す夫婦。真剣な顔とは裏腹に、ピンポーンというどこか気が抜ける音が玄関から聞こえてきた。 「ごぶさたしています、こんばんは。羽葉(パパ)です……」 おわり
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