都市伝説 1

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10 「あの〜先生。空耳って何故、起こるのでしょか? 時々変な声が聞こえるのですが?」 「それは、幽霊が囁くのよ」 と、簡単に云う。 「幽霊って、本当にいるんですか?」 と、僕は驚き起き上がった。 「知らんけど、^_^・・・・・」 と、笑顔を見せながら、先生は元の自分の席に座った。 「先生、僕 本当に聞こえるのですが・・・」 深刻に言ってみる。 「私は医者じゃないから解らないわ。もしかしたら、 耳が悪いかも知れないから、耳鼻科に行くと良いよ。 そのお医者さんに聞いたらどう」 と、何だか素っ気ない言い方だ。 ……これ以上は無理だ、この人と話をしていても、 真剣に聞いてくれそうもない。…… と、僕はその様に判断していた。 ……そんな事よりも、父が気になる。 あの、聞こえた言葉は、真実なのだろうか? それとも、空耳か?…… もう一度僕は、横になった。 「気分はどうなの?」 と、聞かれたが、答える気が無かった。 「落ち着くまで、寝たらいいよ。」 と、カーテンを閉めてくれた。
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