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「あの〜先生。空耳って何故、起こるのでしょか?
時々変な声が聞こえるのですが?」
「それは、幽霊が囁くのよ」
と、簡単に云う。
「幽霊って、本当にいるんですか?」
と、僕は驚き起き上がった。
「知らんけど、^_^・・・・・」
と、笑顔を見せながら、先生は元の自分の席に座った。
「先生、僕 本当に聞こえるのですが・・・」
深刻に言ってみる。
「私は医者じゃないから解らないわ。もしかしたら、
耳が悪いかも知れないから、耳鼻科に行くと良いよ。
そのお医者さんに聞いたらどう」
と、何だか素っ気ない言い方だ。
……これ以上は無理だ、この人と話をしていても、
真剣に聞いてくれそうもない。……
と、僕はその様に判断していた。
……そんな事よりも、父が気になる。
あの、聞こえた言葉は、真実なのだろうか?
それとも、空耳か?……
もう一度僕は、横になった。
「気分はどうなの?」
と、聞かれたが、答える気が無かった。
「落ち着くまで、寝たらいいよ。」
と、カーテンを閉めてくれた。
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