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③生首(byアズマ)
⚫︎アズマ:さて、待井さんの生首作品の紹介について、首を長くして待っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、3回目は、お目汚しではありますが、私の生首作品を紹介したいと思います。
生首(byアズマ)
https://estar.jp/novels/25573293
⚫︎アズマ:この作品は、十年前に書いた作品ですね。今回のインタビューで、そう言えば私も生首の作品があったなと思い出しました。それでは生首作家の待井さんに、読んでみた率直な感想をいただきたいと思います。
⚪︎待井さん:アズマさんも生首を書いているとお聞きし、「こんなところに生首仲間が!」と拝読させていただきました。
自分がしていることが悪いことだと分かっていない、罪の意識の欠如した子どもの犯した行動によって並べられる生首……。サイコパスだ~、と怖くなりました。
鳩の首を切ったのは幼さゆえの無邪気さから、父親の同僚の首を切ったのは父への思いやりからなのかな、と思いました。
けれど、実際に行動してホルマリン漬けにするとは😨
私とは生首の扱い、生首へのアプローチがやはり違うのだな、とも感じました。……書きながら思いましたが、生首へのアプローチって何なんでしょうね(笑)
⚫︎アズマ:もしもこの作品を待井色に仕上げるなら、どんなアレンジをしますか?
⚪︎待井さん:私だったら……そうですね。
切った鳩の首が周囲の人々の頭になる、とかにするかもしれません。
一羽首を切れば母親の首が鳩になり、また一羽首を切れば近しい人の首が鳩になる。父親の同僚の首を切れば、父親の頭がその人の頭になっている。
死んだ鳩の頭や死んだ人の首が、生きている胴体の上にぐらぐらしながら乗っかっている。
そして逆に、自分の部屋には母親や友達の生首が並んでゆく。けれどそれでも罪の意識は発生しない。
……といった感じでしょうか。
⚫︎アズマ:すげえ……。やっぱり待井さんに生首作品では敵いません。
⚫︎アズマ:話はガラリと変わりまして、待井さんの宣伝タイムです。
⚪︎待井さん:さて、ここで宣伝をさせていただきたいと思います!
数年前に「ホロホロ鳥の歌」という作品集をBEEKO BOOKSさんから出していただきまして、この本の中にも生首の話が載っております。
こちらの作品集は優しい感じの物語を集めたもので、生首は出てきますがグロくも怖くもありません。
「歌う花と首の幻」というお話です。
「生首が出てくるのになぜか美しい」そんなものを書きたいと思って仕上げた作品です。
引っ越し先の部屋になぜか現れる生首の幻。隣の空き地では花が歌っている。
主人公はそこに何か関係があるのではないかと考え、動き出すーーそんな物語です。
ホロホロ鳥の歌
phantompain
人さらいの夜
誰にも見えない世界で私たちは
のっぺらぼうの落とし物
歌う花と首の幻
祖母の花筏
あした海になる
棺桶の中に咲く
あたしのサンタ
メタモルフォーゼ
紫陽花の待つ庭
笛を吹くパオ
鞄からペンギン
旅人の哀歌
夜に光る
以上16作品が収録されております。
ご興味を持っていただけたら嬉しいです。
素敵なPVもありますのでぜひ見てみて下さいませ。
※ペコメ欄にYouTubeのアドレス載せます。
⚪︎待井さん:BEEKOさんでは他に雑誌の方にも何度か寄稿させていただきまして、その一番最初の号「BEEKO 創刊準備号」にはこれまたやっぱり生首のお話が載っております。
「案山子たちの首」というホラーで、恨みを持った人々が案山子の首になって憎い相手を呪い殺すお話です。
⚫︎アズマ:エブリスタでは読めない、待井さんの生首作品がありますので、ぜひチェックしてみてください!
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