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さて、突破
カシャン。空間が閉ざされたのを感じて、小鳥遊の血が、サーッと引いていった。
「あー。ベッドあるんだな?じゃあ続きといこう」
右足を掴まれて、仰向けに転がされた。
「おぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!入っちまったんでゲスか?!お助けえええええええええええええええええええええええええええええええ!!むぐ?!」
のしかかれて、口を塞がれていた。
「ぼへええええええええええええええええええええええええええええ!!この状況で意馬心猿するたあ、あんたホントに何様ですか?!」
「勘解由小路降魔さんだだから。出られんのだろう?だったら、他にすることがあるのか?勘解由小路山椒。子が出来たら小山椒になるのかな?」
いきなり言われて、小鳥遊の力が抜けていき、ぶっといものが入ってきたのを感じた。
更に3日、勘解由小路にぶち込まれ続けることになった。
あ、ああ。あああああ。ボロボロになった小鳥遊は、永久機関のような性欲の塊に、
「もう、ホントに勘弁してくだせえ」
ベッドの上で土下座をすることになった。
「まあお仕置きだからなあ。このくらいで勘弁してやろう。さて、出る方法を探そうか」
「だから!ねえって言ってるでしょおおおおおおおう?!アチキが消えたら最後、奴が来る!あの驚異のオタクジジイ!発明馬鹿の太乙真人が!意気揚々と社稷機回収するに決まってるああああああああああ!」
改めて、小鳥遊は混乱していた。
「崑崙12大師か。うざいなあ。でもだな、この3日で、色々見えてきたぞ?永遠に隔絶された過去?はん、流石中国製というか、空間構築が雑だった。例えばこの空間は、2次元に便宜的に作られた、物凄く広い空間だ。消された人間は、最早探そうにも、餓死してるだろうな。だが、死なない病気も何にもない俺の僕なら――お帰りー。涙目の服部さん。よし、11人集合して面外せ。三田村さん以外はいるだろ?戦部さんがいない?遊び歩いてるんだなあいつは。まあいい。おい小鳥遊。お前仙道だろう?だがな?女禍だろうが何だろうが、本気を出した俺の僕には、全く通じんことを証明してやろう」
「だからあああああああああああああああああ!どうやってええええええええええええええええええええ?!ああ!デッドラインが近付いてくるアル!」
「えー?まあ、力業の一言でかたづけてもいいんだが、それじゃあ不親切だ。まず、僕の力を結集して、その力を一点に集めるとこうなる」
空中に、真っ黒な点が出現した。
「これが、2次元空間に出現した虚数だ。それを広げ、物理法則もあらゆる概念もが消失することで、新たな入口を開く。猿渡さん。重力波を極限まで広げろ。それで、擬似的なブラックホールを構築する。いかな隔絶された空間であろうと、俺に出来ないことはない」
勘解由小路は、そう言って、不敵に笑った。
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