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Once-in-a-lifetime meeting.
「明莉。僕と付き合え。アイドル辞めてきたから問題ないよね?」
「へ?」
「いいから付き合え」
目の前に佇む、やたらと顔がいい男性はそう言った。
私を見つめる魅力的なグレーの瞳はまるで澄んだ冬空のよう。それを縁取る長いまつ毛。
綺麗な鼻のラインに整った唇。
セットされたアッシュパープルの髪。
高身長。モデルみたいな体躯。
総合、とにかく顔がいい。
そして、その男性は私が推しているアイドル。
──アンジその人だった。
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