牽制

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「世那くん、こういうことするのやめて//」 「こういうことって何?」 「だから、その...///」 「言わないと分からない。」 俺は乙音をソファーに押し倒した。 そして、彼女の腕を掴んだ。 「離してよ//」 「嫌だ。」 「なんでよ...」 乙音が俺を睨みつけた。 それでいい。 もっと俺を嫌いになって。 そして、俺を乙音の中に刻みつけて。 「私は直哉くんの彼女なんだよ。」 「知ってる。」 「なのに、なんでいつもこんなことするの?」 俺は無言で乙音を見つめた。 〝好きだから〟 俺はこの一言を無理やりのみ込んだ。 その時、シャワーの音が止んだ。 もうすぐ兄貴が風呂から出てくる。 俺はそっと乙音から離れた。 「続きして欲しかったら、後で俺の部屋来て。」 俺はそれだけ言い残し、その場を去った。
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