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おトイレの音
此処はめるふぇんな世界。
私は亜人、彼女は獣人で人間に紛れて生きている。
亜人は人間の耳を獣耳へ変え、尻尾を着けた感じで、獣人は洋服を着て二足歩行する動物という感じだ。
人間にはバレたら迫害されるので、人間に見える魔法がかかってる。見抜けるのは基本、亜人と獣人だけ。特別な人間か特別な時にはバレる事もあるので、要注意要注意。
そんな亜人の私は猫っぽい。獣人の彼女は完全に猫だ。
そうして二人で小雨の中を歩いている。私は傘も無して学校の制服は冷たく、彼女の傘は出鱈目に破けていて、レインコートが役に立ってる始末だ。
だからトイレをもよおしたくなった。公園のトイレにトイレットペーパーが常備されており水も流れる事から、先に彼女が用をたした。
その猫らしい「チョロチョロチョロチョロ」という小便の音を聞いていたら、私の羞恥心が作動した。
公園のトイレなので音姫なんてない。水も節約するから彼女の用をたす音が聞こえ、便を催す時が生物の1番可愛らしい時との事から、今彼女がとても可愛らしい姿で居ることが想像できた。
猫の様な声で「終わったよ」彼女は綺麗にトイレを使い終えた。次は私の番だ。音が聞こえるのが恥ずかしくも小雨に濡れたので、「しゃーぁ」と恥ずかしいくらい勢いよく小便が流れた。恥ずかしい(汗)
そして現実逃避に彼女の用をたした音を思い出した。したら、可愛さとミックスしたので、更に顔が赤くなった。
そうして亜人の少女は獣人の彼女に特別な「恋」という想いを抱くのであった。
了
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