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おトイレの音 その後
此処はめるふぇんな世界。
人間以外にも亜人や獣人も居る。ヒトに見える魔法がかかっているが。
その中の亜人(耳と尻尾が獸)の少女がツレの獣人(二足歩行する獸)の少女に恋をした。
オシッコの音を意識して。そんな事は知らない獣人の少女は彼女の事を変わらずに『親友』だと認識していた。
『恋の火(ほのお)』がくすぶっているのを知るのは亜人の少女だけだった。
ある日、一人だけの『秘密』に疲れた亜人の少女は、心にもない酷い態度をとろうか?と企む。そんな緊迫した心情も知らない獣人の少女は、大切な『親友』をクラスメート達に自慢していた。
「好きな人が出来たから、しばらく一人で居て」と亜人の少女。意味がわからない素直な獣人の少女は『不思議な気持ち』になっていた。
「恋ばななら聞くよ」協力出来る事は全力で応援するし。と、振り払われない様に必死でしがみつく。
「私に彼氏が出来てもいいんだ」意地悪な気持ちで聞く亜人の少女に獣人の少女は「当たり前でしょ」と真剣に言う。
『自慢の親友』の幸せに喜ばない親友が居る?獣人の少女は『何をおかしな事を』聞くなと、不思議顔だ。呆れた亜人の少女は「その子は獣人なんだ」と色っぽく言った。
すると獣人の少女は亜人の少女をハグって「大丈夫。貴女は私の御墨付きだから」心配しないでと笑顔をむける。
そんなとこも『好き』なんだよね。と、亜人の少女は意地悪を止めてこう言った。「蕀道だけど、がんばる」と……
了
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