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ブラ忘れちゃった 其から
学園のアイドルの家でお泊まりする私。
ローラ・アシュレイを彷彿する華花がアクセントになったラグジュアリーな空間に、のみ込まれそうな緊張を感じる私は、彼女の部屋で過ごす今夜は、学園内に交際宣言する前夜。
開けた綺麗なシンメントリーなステンド硝子窓越しの煌めく空間から涼しい夜風が届く。
きらきらしてて美しい。
でも、この状況に赤面する私を彼女はくすっと笑う。
勝負下着で挑もうと早い誕生日プレゼントに、彼女と色違いの試着済みブラをもらった。
光沢あるシルク生地と溢れんばかりのレースで高価な代物とは解るのだが。
何故試着をと聞く前に、
「間接パイずりね」と笑う彼女。だから「こらお下品」「[エタニティブランドとかムーンライトブランドとかの大人の女向けの官能小説でも読んだなな]おっさんか?もしかして壇蜜?」
てへと笑う学園のアイドル。なびくツインテールをほどいた綺麗な黒髪。
彼女に悪気はないのだ。
だからこう返した。
「[兄貴の愛犬に]舐めまくられるヌレヌレのふくらはぎが[筋肉で]固くなってって、そそりたって見えるでしょ」すると「こらお下劣。[恋愛白書ブランドとか残酷グリム童話ブランドとかの大人の女向けのレディコミ読みアサリまくりの]おばはんか?もしかして錦戸?」
ぐはと息継ぎをした私。私の髪も夜風でなびく。
そしてぷっと二人で笑った。
交際を続ける二人に対する苛めを無くすためにも、新たな苛めにあおうが、明日の交際宣言をドキドキしながらも和んだ僅かな隙間時間。
華花がアクセントとなったラグジュアリーな空間に純粋な二人は美しかった。窓辺から見える満天の星月夜ほしづくよもさながら。
了
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