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寒空の下、私はスマホを片手に外へ出る。
光のない、夜の中をただ歩き続ける。
ここでないどこかへ走り去って、名前を捨てたい。
私が私であるということを、ただ忘れたい。
生きたいと願えるほど、私は強くなくて
死にたいと願えるほど、絶望がなかった。
未来を見据えた時に、何も無かったことに恐怖した。
未来を断とうとして、その結果に恐れた。
この感情に、どうやって名前をつければいい?
この感情が言葉で表せてたまるか。
この感情に名前をつけれないから私はまともでは無いのだ。
星の一つも見えない私が、まともであるはずがない。
そうだろう?
ああ、今日は誰かの命日だね。
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