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お正月。というかお正月ちょっと前、またまた伊織先生から招待状が僕らにょんたんずに届いた。公園でにょんたんずの活動している最中にアッキーさんとマッキーさんが持ってきてくれた。
「ごめんね。伊織先生、にょんたんずのこと気に入り過ぎちゃってことあるごとに招待状送って」
ゴールデンウィークの慰安旅行とか海とか山とか、アッキーさんが言うとおりにことあるごとに送ってくる。フーフーとスイスイは伊織先生をかなり警戒しているけど、流石に小学生とどうかなりたいとか考えるイカれた大人じゃないと思う。女体化した僕をお嫁さんにしたいってずっと言ってるけど。
帰宅してから瑠璃お兄ちゃんに報告すると『いいんじゃない?』と了承してくれた。
「でも招待状に書いてある猪イベントって何? お正月はいつも猪さん、どこかに行ってるけどいじめられてる訳じゃないよね?」
「今は違うよ」
『今は』ってところが気になるけど、瑠璃お兄ちゃんが違うと言うなら違うのだろう。
「でもいいの? 瑠璃お兄ちゃん、僕が伊織先生のスタジオのイベント行くのいつも嫌がるじゃん?」
「別に翡翠が来ることが嫌なんじゃなくて、嫌なことは他にあるの。今のお正月イベントなら翡翠が来ても大丈夫」
「ふうん」
何が嫌なのかまでは教えてくれないと僕も分かってる。
「じゃあ楽しみにする!」
瑠璃お兄ちゃんがイベントで働く姿を見るのは、はじめてだったりするから僕の素直な気持ちだ。次の日にフーフーとスイスイに瑠璃お兄ちゃんのOKが出たと言ったら二人とも喜んでいた。
「やっとにょたチョコ男子の生イベント見られるーー! やったな水!」
「やったね風!」
二人とも動画でにょたチョコ男子のイベントは見てるみたいだけど、二人もやっぱり瑠璃お兄ちゃんに気を遣って直接は行っていないもんね。
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