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ビルド建設の株は、その後3分ほどで数字が動かなくなった。 この日はこれ以上株価が上がらない、いわゆるストップ高まで来たってことらしい。 「影川、建山さんに電話をかけてみろ。今なら修正なしで印刷所への入稿許可を出してくれるかもしれない」 「はい!」 受話器を取り、4つほど数字のボタンを押した時だ。 先輩がまた、グェーと鳴いた。フリッパーをバタバタさせて、絞め殺される前の鳥みたいな声で。いや鳥だけど。 「先輩、もうお腹すいたの? ペンギンってホントにコスパが悪いなあ。電話かけてるので後にしてもらえます?」 しかし先輩はペタペタやってきて、フックボタンを押し、通話を切ってしまった。 「連絡するな、これ以上データ修正量を増やしたいのか!」 「情緒大丈夫ですか先輩? 電話をかけろと言ってみたり、やめろと言ってみたり」 「いいからmohooニュースを見ろ!」
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