13「続試煉」【三竹・尾中side】夢鴉(むあ)リライト

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13「続試煉」【三竹・尾中side】夢鴉(むあ)リライト

「子孫繁栄」をしても 最大のエゴで、手のり文鳥の精神を壊して、その遺伝子を後世につないでも、それは「恋しい」あの「愛くるしい」命ではなく、それは、どんな命でも迎える終末。 人間は何て長生きなんだろう。 俺だって、絶望したのは一回や二回だけじゃない。 「愛くるしい」の意味を、彼女が知る事が来るのだろうか。 ――否。きっと知るときがくる。否が応でも。 そして自分達よりも遥かに短い命を、懸命に生きている。 愛すべき生物だと、そう思うのは当然だ。
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