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おばあさんがスイカを掴んで川べりに戻ってきました。スイカを足元に置くためあたりを見れば、大きな鴨が倒れていました。
「おお、かぁえ~そうじゃのう」
よく見れば足があらぬ方向を向いてます。おばあさんは小さな枝を拾って足に添え木をして、近くの林の下草へそっと寝かせてあげました。
「もしもし、鴨よ鴨さんよ。ゆっくり休んでくんなませ」
おじいさんが籠を持って山を下りています。森の中から突然何かが飛び出してきました。大きな猪です。おじいさんをじっと見ています。おじいさんは持っていた鎌を取り出し、猪に向けてお呪いをかけました。
「猪、しっしっ。いのしっし。しっしっ猪、あっちいけ」
猪がいなくなったのでおじいさんは急いで山を下りました。麓まで来ると、山の方で一発の銃声が聞こえました。
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