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おじいさんが家に着くと、背中を丸めたおばあさんが炉端で待っていました。
「ああ、おけぇえり」
囲炉裏にかかった黒い大きな鍋がグツグツ煮だって湯気が出ています。
「しゅっしゅっ、しゅしゅ~。しゅっ、しゅしゅしゅ~」
おじいさんが籠から赤ん坊を出しておばあさんに見せました。
おばあさんがぐいっ〜と顔を近づけます。
おばあさんは大きな口を裂けるくらいに広げ、鋭い目で言いました。
「ほ~、やわらかそうじゃ。ひぃ~ひひひ」
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