最悪な環境と自分は幸せ者

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最悪な環境と自分は幸せ者

私は、毎日毎日ハロワのパソコンをイジり、仕事を探していた。短期だったが鈴木さんがあまり勧めない土木工事を紹介してくれた。社長さんは中国人だった。仕事は大変だった。重機で家を破壊し、破壊した部分から出るクズゴミの分別していた。社長さんに相談した。来週病院に行きたいので月曜休み貰えないでしょうかと頼んだ。すると、病院と仕事どっちが大切だ!!と怒鳴る。私は、仕事が最優先ですと答えた。私の態度が悪かったのか、帰りの車に乗せて貰い、今日もありがとうございます。また明日も宜しくお願いしますと運転手の作業員の先輩にお礼を言った。帰りを見送って施設に帰ってくると、鈴木さんが現れ、中国人の社長さんから電話があって、君はクビだってと言う。私はつい先程、社長さんとお話ししたのに、帰ってから電話してクビとは何様だと怒り、電話貸してくださいと頼む。だが、鈴木さんは、電話貸してくれなかった。なので、この仕事先に書類を作成した宮島さんと会い、ことの説明をした。宮島さんは、この会社は、ハロワのコンピューターから削除しますから落ち着いてくださいと言う。声を荒げていたようだ。この会社訴えると鈴木さんに頼み、社長さんは口止め料なのか、3日分のお金、給料がプラス3万円くれた。怒りを収めて、次の仕事を探す。が、この近所は壊滅だ。私の住んでる場所は結構有名で、雇ってみたが、大半はクビになっていたようだ。もしくは逮捕されていた。この近所は除外し、隣町を検索した。いっぱいあった。何件か見つけ宮島さんに見せる。宮島さんが許可した仕事先に電話してくれた。あとは、履歴書作りだ。文章作成と話術には、自信があった。今まで、普通の人間達と会話できなかったが、施設の犯罪者のみんなのおかげで、自信があった。宮島さんが言う。相手、企業側にあなたが犯罪者だと伝えることになりますがよろしいですか?と聞いてきた。私は軽い考えでそれでお願いしますと頼む。これが苦痛になることは知らなかった。宮島さんが企業に電話する。しばらく待つ。電話が切れた。どうでしたか?と聞いてみた。宮島さんは首を振り、残念ですが断わられましたと言う。私はそうですかと言う。それからは、いい仕事先を検索して宮島さんに電話してもらうが、駄目だ。施設のメンバーに相談してみた。1人が教えてくれた。犯罪者と言わなければ大丈夫だぞ?と教えてくれた。あくまで任意だから自己管理だから、普通の人扱いにした方がいいと言う。さっそく宮島さんに犯罪者は隠して、普通の人扱いにしてくださいと頼む。宮島さんは分かりましたといい、別の仕事先に電話してくれた。そして、面接までいった。やっとここまでこれたと思い、髪の毛を丸坊主にして、湯川さんと言う施設の職員がスマホで、写真を撮る。そしてコンビニでプリントしてくれた。服装も大丈夫だと思い面接会場に行く。私1人だけだった。面接官と会話した。私は自信があった。スムーズに話しが進んだ。だが、住所で引っかかる。この住所、アパートですか?と聞いてきたので、はい、そうです。電話番号は固定電話ですか?携帯電話ありますか?と聞かれ、今、持って無いのです。固定電話なら何時でも出られますと伝えた。そして、面接は終わった。30分くらい話しをした。とても疲れた。施設に帰って、部屋に戻り寝た。1週間後、電話がきた。内容は、今回は残念ですが、採用出来ません。と。淡々と相手が伝える。これがまた、頭を悩ませることになる。 宮島さんが電話し、そして、面接官と話しをするが、受からない。19社断わられた。今でも忘れない。住んでる施設は6ヶ月間住めるが、6ヶ月過ぎると追い出される。そう教えてくれたのは犯罪者の1人から聞いた。もう5ヶ月になり、焦る。そんなグチを鈴木さんと湯川さんに話した。すると、あなたは執行猶予4年だから4年間ここで暮らせるからと言ってくれた。嘘はついてないようだ。努力と運のおかげか、やっと仕事先が見つかった。精肉加工工場だ。歩いて1時間位かかる。昼の13時00分から深夜午前0時0分の仕事内容だ。春になり暖かい。施設は21時00分から朝の5時30分まで鍵をかけるそうだ。だから、私は野宿できる場所を探した。施設から歩いて5分の神社に寝ることにした。睡眠薬もあるし、すぐに寝られるし、いい場所を見つけた。ただひたすら仕事をした。ただ、睡眠不足なのか、私の努力不足なのか、夜の仕分けに問題が見つかった。所長に怒鳴られる。口がまわる私は、所長に言われた指差し確認をしていましたと伝える。いや、お前はしていない!!見てる人間がいるんだと言う。パートのオバサン達のことだ。私の事を嫌っているみたいだ。私はこの口論に無駄と感じ、では、ここを辞めますとハッキリ言う。お世話になりましたといい制服を脱ぐと、待て!!辞めるのは駄目だ!?といい、今度は朝の午前9時00分から17時00分になった。配置替えだ。そこでは可愛がって貰えた。余ったお肉や惣菜など貰えた。フォアグラを手に入れた。初めて、人に褒めて貰い嬉しかった。帰りの途中、悲しくないのに、涙が出てきた。ブワッと出てきた。クリスマスの日は忙しかった。深夜まで仕事していた。コンビニでカレーを買って橋の下に公園があるのを思い出す。そこに向かう。30分後そして公園につき、カレーを食べようとすると、車のライト2台分の光で目をやられた。聞き慣れたガチャガチャという音がする。光の方からこんばんはという。私はこの出来事を忘れない。やはり、警官だ。今、見回り中で協力をお願いしますという。私は従う。身分証を出して名前を伝える。すると、別の警官が、お前、◯◯の✖✖だろう!!と大きな声でいう。確かにそうですが、何か問題ありますか?と答えた。別の警官が彼を知っているのか?!と声を小さくして、私の事を知っている警官に聞く。コイツは窃盗のプロですよ!!とまた大きな声でいう。私は、うるさいですよ。今、深夜です。と伝えた。彼の説明を聞いた警官が増援2人呼んだ。合わせて4人だ。身体検査が慎重になった。30分位かかる。女性警官を口説く事をした。ヒマだった。鞄には筆記用具しか無い。後カレーしか無い。私を知っている警官が聞いてきた。なんでここにいる!?と。施設暮らしだし、門限過ぎたから、ここでカレーを食べようとしただけです。そう答えた。そして、なにも見つからない警官達の1人がいう。ここ最近このあたりで窃盗が起きている。お前だろう!?と強めに言ってきた。私はカチンときた。捜査に協力しているのに、なんですか、その態度は。調べてなにも見つからないですし、あなた方にクレーム入れる権利は私にあります。今から、別の警官呼びますよ?と言うと静かになった。そして私は続けて言う。道具無しでも私は窃盗できます。そしてあなた達は証拠すら手に入れる事も出来ませんよ。と強めに言う。証拠不十分で逮捕できるならやりなさいよ。私は仕事をしています。と仕事先の住所を教えた。ここで私は寝ますから、証拠があるなら、逮捕すればいいと伝え、冷えたカレーを食べ始めた。返す言葉がないらしく、警官の1人が聞いてきた。正直にいえ。やったんだろう?と小さな声で聞いてきた。私は笑いながら言う。やってないですよと答えた。私の財布見たでしょ?泊まる金がないですし、今夜はここで寝ます。それとも、不正逮捕で留置所に泊めますか?と言うと彼らはしぶしぶとパトカーに乗り帰って行った。睡眠薬を飲み、神社に行き裏の方で寝た。最近になってスマホを手に入れた。アラームのおかげでよく寝れた。そして施設に帰ってきて、着替えてまた仕事をする。今度は上手く仕事をしようと決意したが、所長のある発言で仕事を辞めた。それは、会社の電話に出ない奴はクズだ!!と朝の朝礼で言ってきた。周りのパートさんやアルバイト連中は、この人と仕事したくありませんと言い、私を含めて一気に5人辞めた。私もこの人と仕事したくないと言い、退職届けを書き辞めた。解放されて考えている。次は短期の仕事しようと考えますさっそく行動した。
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