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写楽
謎の浮世絵師、東洲斎写楽。
江戸時代中期の浮世絵師。
彗星のように現われ、わずか十カ月の間におよそ百四十点以上の浮世絵を残し、忽然と姿を消した正体不明の浮世絵師。
現在、もっとも有力なのが阿波の能役者、斎藤十郎兵衛と言う説だ。
他にも幾多の学者や著名人が写楽別人説を唱えている。
葛飾北斎、歌麿、豊国、蔦屋重三郎、平賀源内、秋田の蘭画家、オランダのシャーロックなどその数、およそ三十人の候補が揃っていた。
しかしボクは、どうしてもそれらの説に納得できない。誰が写楽であっても矛盾が生じるからだ。
そして、もう一人、異を唱える者が現れた。
『くノ一探偵』咲耶だ。
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