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数ヶ月後──
修繕されていく街の下、戦いを終えて一段落したヒーローの男は大量の記者に囲まれ、インタビューを受けていた。
「今回の戦いはどうでしたか?」
マイクを向けて訊く女性。
【そうですね、強い相手でしたが、皆が私を応援してくださったことで力が漲り、何とか勝つことが出来ました】
誇らしげに答えるヒーローの男。
纏ったマントは風に靡き、胸のロゴには街のシンボルである白鳥が羽を広げる。
『ふざけやがって』
その光景を遠くで見ていたのは両親を亡くした、あの時の子供。
「この短期間で戦いを繰り返していますが、身体の不調などは?」
【そうですねぇ~基本的にはありませんが、少し人肌が恋しいですかね】
下品な笑みを浮かべながら人目も憚らず、男は女性記者に膨らんだ股間を押し当てる。
女性は満更でもなさそうに頬を赤く染め、少し屈んでは谷間を強調しつつ、次の質問をした。
「色々と溜まっているんですねぇ~!
眠れない日なんてあります?」
【君とそんな夜を過ごしたいね】
「キャ!エッチなんですから」
【アハハハハ!!】
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