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「かっ、かかかっ、かわいいゴルですね!」
「スキップ、スキップ、ランランラ――ヘイ! なんと、いきなり木陰から話しかけてくる人影が。よく見れば……うら若き女性だ。ヘンな非常識な人じゃないといいけど。えっゴル? ゴルって……? えーと、おれが知ってるゴル、ゴル、ゴルは……、ゴルゴ。ゴルビー。ゴルジ体……。いやさっぱり分からん! そのゴルというのは、いったいなんですか?」
「ゴ、ゴルは……その子です。ゴールデンレトリバーのそういう呼び方、飼い主さんならてっきりご存知かと」
「知りませんなあ。それにおれは飼い主というものではありませんよ。こちらのマーゴくんは、互いに欠かせない同居仲間なんです。どちらかといって、おれの方がいっぱい世話になってます。精神的にね――ブッハアーッ!!」
「ブッハア……? どうしました? えっ、顔が真っ赤で、汗ダラダラです! 大丈夫ですか?!」
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