ティアドロップ
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半分ほど飲むと、かなり酔いが回ってきた。身体も温かくなった。流石は労働者が身体を一発で温める為に思いついたカクテルだ。 ぼくは暫く、この不思議な魔法の液体を見つめた。妻の事をやはり、思い出していた。 「どうしたんですか。酔っ払いすぎ?」 ナナの口調は、本当に心配しているようだった。 「出来ることなら、ずっと酔っ払っていたいよ」 ぼくは口の中だけで言った。やはり今夜は冷えすぎる。そう思った。 (終)
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