タイムマシンに乗って

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 どうしてもあなたに会いたくなって、全財産をはたいてタイムマシンを買った。  モニタに入力する先は当然、学生時代の、あの噴水のある公園だ。  しばらくして、到着を報せるブザーが鳴った。  あたしはタイムマシンからそっと降りた。  そこでは過去のあたしが、あの子と他愛もない会話をして笑い合っていた。  泣くのを堪え、焼き付けるようにその景色を見つめた。  ふっと、あたしはあたしと目が合った。  つまりあの頃物陰からこっちを覗き込んでいた不気味なババアはあたしだったってこと。
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