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聞き違いだと思えなくて、松とキララは往生際悪く近所の人たちのこのことを話してまわる。
日頃から自意識過剰で虚言癖、傍若無人な二人が「嘘をついているのは親戚連中で、自分たちのほうが正しい」と騒いだところで信じてもらえない。
もともと近所の人間は、松とキララが遊び歩き、静が虐げられているところを見ていた。
優一という従兄が静を連れて、毒家族の手が届かないところに逃したとすぐに理解した。
以降、近所の人間は、松とキララの姿を見ても挨拶一つしなくなった。
顔を見れば蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
自分たちの行いが悪かったからだと松には理解できなかった。
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