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 孝文君とは、大学生の頃に知り合った。  当時、孝文君には彼女さんがいて、彼はその人に夢中だった。  私はサークルの後輩で、孝文君とは一つ違いだった。  始めは、何て事はないサークルの先輩と後輩という関係だったのだけど……  あろう事か私達は、笑いの壺が同じだった。  話していると笑いが絶えなくて、いつも二人してコロコロと笑い転げた。  二人でいると楽しくて楽しくて、気がつくといつも一緒にいた。  そして、私達はいつしか深い仲になってしまった。
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