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恋をする準備
「佳花さーん、昨日話した飲み会来てくれますよね?」
鈴音がキラキラした瞳で言い、私は少し気恥ずかしかったけど「うん。来週の金曜だよね?こんな歳上が1人混じって申し訳ないけど…」そう答えた。
その言葉が自分が思っていたよりも自虐的な感じになってしまったのではと気になるが、鈴音は気にしない。
「大丈夫大丈夫!佳花さん言うてまだ31歳だから。それに佳花さん綺麗になってるだから、自信もって下さい」
その言葉が素直に嬉しかった。
先月のクレジットカードの引き落とし額は45万円だった。
流石に間違いでは無いかと衝撃を受けたけど、見返したら全て身に覚えがあった。
鈴音がちらりと話した美容医療で、シミ取りとリフトアップに大金を支払った。
そんな私の変化を感じたからか鈴音が飲み会…合コンを誘ってくれた。
鈴音とは長い付き合いになるが今までそんな会に誘われたことはなかったから、気恥ずかしかったけど素直に応じることにした。
マッチングアプリにも登録した。
出会いを目的にしたもの…というより、結婚を考えてる人が利用するいわゆるガチなアプリだ。
まだ数人と一二度やり取りをしただけだけど、自分の中で恋愛に対して前向きな気持ちが湧いてる。
そして、今日は同期の集まりだ。
この飲み会で恋愛に発展するとは思えないけど、少しでも女として見られたいと心の中では思っている。
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