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私がこの習性を自覚したのは学生の頃。
当時はまだ、友達や彼氏との連絡に用いる手段はEメールが一般的だった。LINEのように既読・未読が可視化されていない状況において、私の「送って終わりたい」衝動は育まれたのだと思う。
高校時代、彼氏に長文メールを送ったが返って来ず、携帯を握りしめて夜を明かしたことがあった。読んでくれたのだろうか、読んだ結果重かったのだろうか、返すのが面倒なのだろうか、もしくは寝てしまっただけか――。
この悶々を味わいたくない――そう思ったとき、同時に私は相手に対してもこれを感じさせたくないと思った。だからしっかりと返信をもって気持ちを伝えて終わる。結論を持ち越さない、というのを意識するようになった。
それを続けていたら、自分のターンで終わることが出来なくなっていた。いつの間にやら、「送って終わりたい派」が完成していた。
時代とともに連絡手段が変化していったが、私の習性自体は変わることなく、現在に至るのである。
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