「グ!…クソッ❗️」
ついに、KANNAの力が弾き返された。
後方へと圧されながらも、懸命に踏ん張る。
「KANNAさん!
「マリ、今は天膳に集中しろ❗️」
すかさず麗夜が声をかける。
(マリにツルギ…これも風神と雷神の力か?)
強くなった2人に驚く。
鶴城もまた、強力な雷で応戦していた。
と、その時。
(チッ、来たか!)
天井を見上げる麗夜。
「マリ、ツルギ、下がれ❗️」
「えっ?」
「なにっ!」
同時に2人も上を見上げる。
ビシッ💫
高くて暗い天井に、一点の光が見えた。
その直後。
ヅッ⚡️ドーンッ💥❗️
強烈な稲妻の如き光が暗闇を突き破り、炎の向こう側へ突き刺さる様に落ちた。
ガキーンッ💫💥
金属同士が激しく激突した響音。
そして、そこから広がる衝撃波。
ズバババババ💥💥
2人がソレを避けれたのも正に神技。
はたまた、生まれ持った防衛本能。
「グッ!」
麗夜の無数の腕がその波動を遮る。
それを盾に身を伏せる紗夜と宗守。
凄まじい稲光りと爆音。
周りにある物が吹き飛ばされて行く。
そして…
「な!…何っ⁉️」
立ち込める白煙の中。
炎に浮かび上がるモノの姿。
その巨漢が、途絶えた結界から歩み出る。
「…天膳…なのか?」
ソレを睨みつける麗夜の腕は消え、
宗守が呟いた。
「あれは?…人なの?」
異常な光景は幾度も見て来た紗夜。
それでも、信じられないモノ。
身の丈およそ3メートル。
深い窪みに光る紅い目。
装束は千切れ散り、全身に隆起した筋肉。
何よりも目を引きつけたのは、
こめかみから生えた、太く長い二本の角。
「お…鬼?」
それしか真理には思いつかず。
「月冥の正体は、魍魎の長か!」
既に人ではないと悟った鶴城。
この時。
麗夜だけは、違うものに目を細めていた。
突き出した剛腕の先。
そこに握られた太い鞘。
そしてそれに収まった剣。
「フム…この時を、幾月待ち侘びたことか」
ニヤリと笑む口元に光る牙。
ゆっくり…近くにいる真理と鶴城を見下ろす。
のしかかる威圧。
抗うは無意味かと思いきや。
「あ…あんたになんか…絶対負けない❗️」
先に立ち上がったのは、日下部真理。
それに続くは、神崎鶴城。
「今世に、鬼のいる場所などない❗️」
この戦いで、父を亡くした2人。
怒りの炎が覇気となり、一気に燃え上がる🔥。
「フっ…笑止。たかが浄土の小娘と、真言智山の若僧ごときに、一体何ができる」
(まずい…)
鬼の太い腕が、剣の柄を握った瞬間。
麗夜の無数の腕が、2人を庇う壁を成した。
「我が力に、灰となれっ‼️」
その計り知れない力の解放。
挑みかけた真理と鶴城でさえ、思わず目を伏せた。
…が…
「な、なぜだ❗️…何故にっ⁉️」
振り抜き、振り下ろしたはずの一撃。
その腕が、空を切った。
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