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公然わいせつ罪
生成りのレースカーテンからは柔らかな朝日が差し込んでいる。骨ばった男の指先に抱えられ上下する程よい肉付きの白い太腿。アイアンフレームのベッドが軋む度に埃がキラキラと光を放つ。女の喘ぎ声。
「あ、あ」
淡いグレーのベッドシーツにだらりと垂れる赤い爪の指。
熱を帯びた吐息がリビングに充満した。
「どうでしたか?」
「夜勤明けって燃えちゃうよね」
「同意します」
「ふふ」
女はマットレスに肘を突くと緩やかに身を起こし、フローリングに脱ぎ捨てられた黒い花模様のブラジャーを着け、揃いのパンティに脚を通した。
パチン!
両指でパンティのゴムを伸ばして離す。
トントン!
軽く飛び上がり俯き加減になると脇の肉をブラジャーのカップへと収めた。
「女の人の身体って流動的ですね」
「あら、源次郎のソコだって変幻自在じゃない」
男は顔を赤らめ、掛け布団で下半身を隠した。
「ふふ。ベッドの中では猛獣なのに、昼間はにゃんこちゃんみたいね」
「そ、そうですか」
「そ、ソコがまた堪らないわ」
その時、インターフォンが鳴った。暫く無視を決め込んだがそれは連打され女のこめかみには青筋が立った。
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