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お揃いのザラっとした質感の深緑のコーヒーカップに注がれる焦茶の液体。少し透き通り縁は赤茶色、それは彼の瞳と良く似ていた。
島畑 源次郎(35歳)
北陸交通タクシードライバー
佐々木 咲と交際1年
逆三角形の健康的な肌色の面立ち、髪は自然な焦茶で軽めのツーブロック、全体的に緩いパーマ、普段はヘアワックスで無造作に流している。
眉毛は横に長く、目は二重、焦茶の小さめの瞳、鼻筋は通り小鼻は小さく、唇は程よい厚さで全体的にバランスが良い。
井浦とは数年前の自身が起こした交通人身事故の現場検証で出会い、以来纏わりつかれ、愛称しまじろーと呼ばれている。
咲は井浦を毛嫌いするが、源次郎はそうでもない。
「それで、今度の事件は何ですか?」
「あぁ、偏愛的嗜好か、遺体の一部だけが刺された遺体が埋まってた」
「何処に」
「河北潟の蓮根畑だ」
井浦は度々こうして源次郎に捜査協力の依頼をする。
捜査情報漏洩は許されざる行為だが、源次郎は以前起こした人身事故の際に井浦に恩があり、この件に関しては絶対に口外しない。咲は井浦から口止め料をたんまりせしめているので貝のように口を閉ざしている。
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