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4:興奮と高揚感
ラブホテルの一室では淫水の音と少年の甘い声がただただ支配していた。
「ぁ、ふぁっあ···んぁっ」
枕を握りしめ、腰を揺らして雄を誘う姿はΩであれば性別は関係なくフェロモンを撒き散らしながら「早く抱いて」と懇願している様なものだと昊は思っていた。
現にこうやって二十歳にも満たない少年が誘ってきているのがいい例だ。
指を入れた孔は蜜を溢れさせて十分に解れている。
指で前立腺を叩いて可愛がる度に少し高めな喘ぎを上げて白い熱を吐き出した。
愛撫をすればするだけ興奮が止まらない。張りつめた自分のソレを早く挿れたいのを我慢して解れるまで解れさせた。
ズボンとパンツを脱ぎ捨てれば完全に立ち上がり硬いソレがさらけ出される。
「挿れてもいいか」と、聞くことはもう二人には必要ない。
昊は少年の孔の中に埋め込んでいった。
「···ぁ···は、あっ」
挿入しただけ。
挿れただけなのに中が激しく収縮し絶頂を迎えた。
何かが変だ。
久しぶりだからなのか。
けれど、前の番の時でもこんなに感じる事なんてなかった。
一体どうしてなのか分からないまま快楽にのまれた脳は幸福感で溢れかえった。
「·····やべぇ」
今までのどの相手よりも良い。
入れただけなのに快感と幸福感が襲いかかってきた。
このまま腹上死をしても本望と思うくらい甘すぎる快楽に浸ってしまった。
「····んは、あっあぁ···ひぁっ!」
腰を動かし始めれば少年の口から甘い喘ぎ声が吐き出される。
出会って二回目、それもほぼ知り合いとは呼べない間柄と言うのにお互いに絡み合いキスをし、快楽を貪る。
「ぁっあっあぁ、んぁっあぁぅ!」
声を聞くだけでも少年の中のものが凶悪になるほど膨張してしまうのにその紅潮した顔にうるませた瞳、下がりきった眉に喘ぐ口を見れば興奮と共に異常なまでの愛おしさを感じてしまう。
「噛みたい」
そう思わずにはいられないほど欲が膨張する。
今までのΩにさえそんな事思っても制御出来た。それなのに何故己の下で喘ぐ知らない子供の首を、うなじを噛みたくて仕方なくなるのだろうか。
欲が襲う。
このまま我慢すれば発狂してしまうのではないかと思う程に強く噛みたい。
身体の向きを変えて後背位で少年を犯せば奥まで入ったのだろう。より一層声が上がる。
「も、あぁっひ、んあっあぁ!」
細い腰を持ち、男と言うのに弾力のある丸みの臀部に肉をぶつける。
犯せば犯すほどにその心はドス暗いものへと変化していく。
「あぁ、ダメだ·····」
昊は身を乗り出して少年の項に口付けようとした。
だが·······
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