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『 リアのいない日 』
「メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」
圭一郎の家では
本日も賑やかな訪問を受ける。
騒がしく入ってきた龍之介と拓真に
「クリスマスってなんの日だかお兄さんたち知ってんの?」
ふてぶてしく圭一郎が言った。「ただケーキ食べて騒ぐだけの日じゃないと思うんだけど?」
「確か……誰かの誕生日?」
龍之介が考えながら言う。「まあ、毎日が誰かの誕生日だけどね」
次に拓真が
「それだけじゃないよ。サンタが来るよな?」
龍之介に助け舟を出した。
「サンタ?」
「うん。寝てる間にこっそりと」
「…こっそり?」
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