『 リアのいない日 』

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ふたりは顔を見合わせる。 すると 「モミの木見たいんならあそこにそんなのが立ってるよ」 テラスの向こうに圭一郎が指をさした。 そこに ふたりは目をこらす。 暗闇の中 一本の木がたたずんでいた。 「ひぇえぇぇぇぇ……なんだよあれ、なんであんな所にぃっ?!」 「いっ、一本寂しくたたずんでるよっ?!」 「し、しかも暗闇の中だぞっ?!」 「こっ、こえぇぇぇぇ……っ?!」
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