ねぇ、何か気付かない?

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「もうクリスマスだね!」 「そうだな。初めて一緒に過ごすクリスマスだ」 まだ、タカシとミナミはくっついてから、2ヶ月ほどだった。 「ところでさ」 「ん?」 タカシは、ミナミの方を向いた。 「ねぇ、何か気付かない?」 「ん〜〜、何が?」 「……ほんと、信じらんない」 ミナミは、それはそれはもう、とても呆れていた。 「いや、一つ気づいたことはあるんだけど……」 「言ってみなさいよ」 それを聞いた時、ミナミはどれだけ期待しただろうか。 「いや、言いづらいというか何というか……」 「恥ずかしがらないで言いなさいよ!」 「恥ずかしい?まぁ、言うけどさ。眼の下に隈が出来てるよ」 「なっ……」 それは、初めてタカシと一緒に過ごす、クリスマスという日の始まりを楽しみにして寝付けず、出来たものだった。
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