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「気持ち悪いだろお前も…何のつもりだ」
「ぁ…ぅ…」
ごめんなさいごめんなさい漏らしてしまってすみませんでした。そう言いたくとも言葉が出なくて、泣きながら頭を下げていれば胸倉を掴まれ無理矢理立たされる。
「何のつもりだと聞いた。俺はお前に謝罪を求めたか?俺はお前に土下座しろと一言でも言ったか!」
「ぁ…うぅ…」
語気を荒げられ、自分を庇うようにしてまた泣いてしまい手を離され膝から崩れ落ちる。嗚咽を漏らしながら泣いていれば舌打ちをされ剣に手をかけている。
切られるかと思ったが、木の影から暗くてよく分からないがたぶん何かのモンスターが襲ってきたのだろう。ギルはそいつに斬りかかってゆく。
そして何体か居たようだが再び静寂が辺りを支配し、剣をおさめるギルに何も言えなくて袖で涙を拭ってしまう。
「止めろ。せっかくの綺麗な瞳に傷がつく」
「ぁ…」
涙を舐められ俺は驚いて涙が止まった。そして下を脱ぐよう言われ森の中で下半身を露にし、川で洗い身を清めていれば俺の汚れた下着とズボンを嫌な顔せず洗ってくれている…
川から上がれば柔らかい布で拭いてくれて、薪を用意し焚き火をしてズボンなどを乾かしてくれている。素肌で地面に座るのも気が引けていれば、ギルはあぐらで座り俺を片膝に座らせてくれた。
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