ハーブティー研究家(初心者)引っ越し、探偵と遭遇する

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ハーブティー研究家(初心者)引っ越し、探偵と遭遇する

「お嬢様。このようなところに一人、とてもこの爺や。暮らしていくのを放置するわけにはいきません。それでなくても、死んだご両親から、芽衣お嬢様のことは頼まれているのです。やはり、止めましょう」 「何を言ってるの。爺や。もう、ここを私は買ったの。お金も払ったのよ。全財産使って、もう懐はすっかんかん。今からここで、ハーブの研究をするの。ハーブのお茶を出すお店をやるまで。見て、この庭、広いし、日当たりが良い。周りも見ても、緑多いし、自然豊かな景観で、良いところじゃないの。静かな一等地の住宅街って言ってたの、本当だった。いいじゃない。とても気に入った、すごく素敵な環境よ。暮らしやすそう」  私は西尾芽衣。モデルの仕事を止めて、心機一転して、ハーブティーの店を出そうと思っている元モデル。  それで、とある風光明媚な町で、洋風家屋を買った。 「わあ、綺麗、可愛い、やーん、いい、好き、ここ、わーい」   レモンミント、ラベンダー、ローズ。香りに惹かれて、最初は小さな瓶を買うことからやり始めたけど、実際、園芸店で生えているのを触って、実際の草木の香りの良いのに心が奪われた。  ここには、水色の壁、白い窓枠、円柱が立つ正面玄関、庭にはすでに植えたハーブが生えている。  夢のようなおとぎ話の世界だ。  私はテンション最高潮だ。 (いい、素敵、とても良い環境だし、とっても良いところ、暮らしやすそう)
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