神様のいたずら?

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ふと空を見上げる。 夕日が綺麗。 橙と紫と桃色が交じり合う。 段々周りが暗くなって来た。 夜が怖い、いろいろ考えてしまうから 眠れないから。 グー お腹が鳴った。 こんな時でも、お腹は空くんだな クスッ ちょっと笑えた。 美味しい物でも食べて、頑張った私に ご褒美をあげよう。 今日は自分を労う日。 何を食べようかなぁ? 名古屋名物ひつまぶし 折角だから、その土地の名物料理を食べよう。 切ってある鰻を小さいお茶碗によそる。 「んー 美味しい。」 思わず声がでる。 「すみません、冷酒を一つ。」 次は、薬味を乗せて。 これも美味。 次は、お出汁を掛けてキラキラのお出汁だな、綺麗な色。 お出汁美味しい。 お酒も、堪能してホテルに向かう。 ホテルの途中のタバコ屋の前で一服。 煙草が吸える所が少なくて、喫煙者には辛い世の中になった。 煙草は、辞めてたけど。 二股を掛けられた事に気づいてからまた 手を出してしまっていた。 歯科助手なのにね。 「フー 生き返る。」 肺いっぱいに吸い込んだ。 煙草屋さんのおばちゃんに、聞いてみる。 「この辺は、路上喫煙駄目ですか?」 「大きい通りは、罰金あるけど、中に入った細道は大丈夫よ。」 「有難う御座います。良かったです。」 もう一本機械に差し込み堪能した。 ホテルの周りは繁華街、目の前はホストクラブ、駐車場、自販機。 まだ早い時間なのか、人の往来は少ない。 部屋に戻って、シャワーを浴びる。 シャワーと一緒に涙が溢れていた。 癖になっていて、シャワーの音で鳴き声が消されるし、涙も、拭かなくていいからこの時間は、思い切り泣いても大丈夫な時間になっていた。 はー 疲れた。 まだ、未練があるのかな? もう、立ち直りたいのに。 まだ、時間がかかりそうかな? もう、忘れたいのに。 浴衣に手を通して、髪を乾かす。 「髪切ろうかなぁ?」 スルスルと通る髪を触りながら、 独り言を呟いていた。 あっ また煙草吸いたくなった。 甘い物も食べたい。 寒い中歩いたら酔いが覚めてしまったらしい。 ちょっと酔いたい気分だし、お酒も欲しいな。 ホテルの前で、煙草を吸って、コンビニに行こう。 来る途中にあった。 明日着る予定の服に着替えて、早速部屋を出る。 風が冷たい、心もまだ寒い。
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