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見慣れない天井
目が覚めると見慣れない天井
ここはどこだっけ?
なんで私こんなところにいるんだろう
キョロキョロと目を動かす
すると視界に少年の顔が映る
少年は私が寝てるベッドに突っ伏して寝ている
ああ確か熱出て、少年に拉致られて、、、いや助けてもらって?そのまま倒れたのか
窓から見える外はもうすっかり暗く、街灯の灯りが見える
随分と長いこと寝ていたみたいだ
この少年はずっとここにいたのだろうか
私のことなんて置いておいて、遊びにでも行けば良かったのに
そんなことを思いながら少年の顔を見つめる
こうして見てみると、少年は整った顔をしている
顔は小さく、目は二重でまつ毛が長い
きっと学校でも友達が多く、モテるのだろう
どれくらいそうしていただろうか
見つめていた少年の目が開いた
「そんなに見つめられると照れるんですけど。」
私はびっくりして声が出ない
「もしかして俺に見惚れちゃった?」
「なっ、あんたチャラい!」
「お前、それは思ってても言っちゃダメなやつだろ」
少年はクスクス笑いながらそう言う
「だって、、、そんなこと言う奴は大体チャラい!」
私がこっそり読んでた本ではそうだったもん
「それどこ情報だよ」
今度はちょっと呆れた顔で言う
表情がコロコロ変わるヤツだなー
そういえば名前、なんだっけ?
さっき陽君って呼ばれてた気がするけど
「いきなり名前?どーかしたか?」
「、、、っへ?」
「名前。今お前俺の名前呼んだだろ?」
「、、、、、、、、、声に出てた?」
「思いっきり出てましたね」
「あぁーもうヤダ。死にそう。忘れてください」
再び顔が熱くなるのがわかる
今日1日でどれくらい顔の色を変えたことか
「そういえば、まだ自己紹介してなかったな。俺は鈴木陽(すずき はる)。ハルは太陽の陽でハル。高校一年生な」
高校一年生ということは同級生か
名は体を表すとはよく言ったもので、コイツ、いや鈴木陽の雰囲気は柔らかで温かく、居心地がいい
でもそうか。きっとそれはごく一部の人に限ったことで、全員が名前とあったような人柄になるわけではないか
さて、次は私の番か
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