所詮ドラマの世界

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そんな母は私が6歳の時に姿を消した その後、私は母の親戚と名乗る人の家に引き取られたが、そこでの生活もいいものではなかった。 その親戚は周りの親戚に私を押し付けられたらしく、私を邪魔者として扱った ご飯は私の分は準備されないばかりか、台所に立つだけで怒鳴られる 「アンタが台所に立つと、食材が腐るじゃない! 早くどいてちょうだい!」 だそうだ 当然少女が台所に入るだけで食材が腐るなんてことは無いのだが 次第にそれはエスカレートし、部屋から出るだけで暴力を振るわれるようになった ひどい時は親戚の知り合いだという人が押しかけてきて殴られる時もあった 後から知った話だが、親戚はそれでお金をもらっていたらしい 私はお金稼ぎの道具でしかないのだ そして、私の生きる価値など所詮それくらいのものなのだ こんな生活、こんな人生、早く終わらせてしまいたい そう思うのに、この憎たらしい体は生きることを求めているのか、喉も乾くし、お腹も空く あぁほんと、愛は碌なものじゃない そんな生活は私が世間で言う高校生の年齢になるまで続いた
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