第3話 秀抜な男性と偶発的を装った何らかの力が働いた計画的出会い。

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 すっと横に避けたその人はレオンに用があるようで、リティアは遠慮することにした。 「レオ、ここからは大丈夫。ありがとう」 「ああ。じゃあ、失礼するよ。おっと、その前に」    レオンは側に立っていたレオンと同じ制服の男性に視線を移した。それに気づいた男性が 「私は先に行っていましょう」  と顔を上げたのをレオンがいや、と制止した。 「紹介、まだだったから。こちらは、ウォルフリック・シュベリー卿。私たちとは年も近い」    リティアは言われて、自己紹介をしようとすると目の前の男性が先に礼を尽くした。 「初めまして、オリブリュス嬢」  どこか、懐かしさを感じさせる人だった。  なぜだろうか、どこかで?  ぼうっと見ていたせいで挨拶が一瞬遅れてしまった。が、詳しい自己紹介は必要なかった。この国でリティアの事を知らない人はいないのだ。 「では」 「ええ、私もすぐに参ります」  シュベリー卿はすぐに行ってしまい、リティアは彼の後ろ姿を追った。そんなリティアに、レオンが耳打ちする。 「はは、リティ。彼すごくミステリアスでかっこいいだろ? 」  リティアはかぁっと頬が熱くなるのを感じた。
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