ラブラドライト

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ラブラドライト

この石との出逢いは、不思議だった‥‥ ‥‥これが、最初で最後の自己アピールをしているとしか思えないほどに‥‥ まだ、ラブラドライトを知らなかった。 妹の誕生日プレゼントを探していた。 ショッピングサイトで、目星をつけて、探し始めるが、自分の検索の仕方を間違えているのかと思うほど、それが、、、出てこないのだ。 少し戸惑いながら、また時間をおいて探した‥‥ ‥‥何度も、画面には、ラブラドライトが現れた‥‥ ‥‥やはり、待っていてくれたかのように感じた‥‥ ダークグレーの中に、ブルー、イエロー、ホワイト、シルバー、、、なんともいえない輝きが、不思議な生き物でもみているようで‥‥ この虹色のような輝きを、〝ラブラドレッセンス”とよぶ、、、 層が織りなす構造が、光にあたると『光の干渉』という現象が起き、反転された光が、さまざまな色に変化して、目に入ってくる。 ‥‥銀河からの使者かもしれない‥‥メッセージを伝えるために‥‥ ‥‥『月と太陽の象徴の石』‥‥月が持つ直感力、太陽が持つ活力をもたらすと、、、 諸説ある中で、『思慕(しぼ)、記憶、調和、想像力、覚醒』 などの石言葉がある、、、 『陰陽それぞれのパワーを備えている神秘的な石』 ラブラドライトは、人生の転換点に出逢った、、、 私の、そばに居ても、離れていても、いつも見守ってくれていた、、、大切な家族、、、親族、、、 自身では、この人は、『味方だ!』と思う人たちが、次々に亡くなっていく時期があった、、、。 『自分も、そんな年齢になったのか?』 と自問自答していたが、悲しみが癒えぬまま、長い時間を過ごしていた。 変化を受け入れることが苦手であった、、、懐かしさに浸り、その記憶の中で生きていたのかもしれない、、、。 生まれて初めて自分から、変化を受け入れようと思えた。 そこまでに至る、小さな積み重ねはあれど、、、 良い意味で、自分を後回しにしてきたことを、振り返れた。 そして、自分で考え、自身で決め、実行してみる、、、。 決して、器用ではないかもしれないが、マイペースを保ちながら、1歩、1歩、着実にクリアしていくことも覚えていった。 その石に、促されたのか、石言葉や、石の由来など、理解してはいた。が、意外とそのようなことは、流して過ごせる性格で、 そこに、こだわることもなく、、、後になって、『もしかして、、、?』 などと思って、ふと、不思議な気持ちになることはある。 ラブラドライトに出逢ってから、まだ、天然石を幾つも手にしたことはなく、自身が、惹かれる石のことを知ることくらいであった。 何か知識をインプットした瞬間から、自身が望んでいれば、その知識の浸透力は強まって、意識次第で、 良くも悪くも、自分が、、、そして、日常までが変化していく実感があった、、、。 宇宙に感謝して、ご先祖様に感謝し、両親に感謝し、思い出した時だけでなく、確かに、日々、意識するようになった。 ラブラドライトに教わったことは、多々あるように感じている。 あくまでも、自身の思いと、体感ではあるが、両親や、家族、そして友人や、自分の周りの人々、これまでに育てた動物から教わること、 自然や、他国から教わること、気づくこと、学ぶことが、あるように、自然が生み出した、天然石も同じように、 エネルギーを持ち、語りかけてくれているのだと知った。 私の最期に、このラブラドライトは、なくてはならない宝であり、このラブラドライトと、共に寄り添ってもらう香りを、 サンダルウッドの香りにした、、、。 別名、ビャクダン。 深みのある、甘く落ち着きを感じさせる香り、、、深呼吸すると、とてもリラックスできる、オリエンタル系‥‥ ‥‥遠い遠い昔の記憶に導かれ、そこから、現生での魂の目的に近づく、、、古くから宗教と深い結びつきがあった、 サンダルウッドの香りに包まれると、心も体も魂も、三位一体、バランスが整う空間へ連れていってくれる‥‥‥。
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