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「ちわー、私占い師です。あなたを占ってあげます」
誰か来たので出てみると、若くてやたらとチャラい男がいて、そう言った。
「なんだ、あんたは」
「さっき言ったとおり、占い師ですよ。たまに無料で無差別に占っています」
「いや、うちはそういうのはいいから」
「すぐ終わります。そうですね。あなたはあとちょうど五十年生きますね」
「五十年?」
俺は今五十歳だから、あと五十年ということは百歳まで生きるのか。
考えていると男が言った。
「私の占いは必ず当たります。なんと百パーセント。絶対に実現します」
そんなことを言われても、俺はもともと占いなんて信じない。
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