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「……っ!」
あんなに会いたくなかったのに、いざ顔を見るといの一番に懐かしさで胸がキュッとなった。
「なかなか逢いに来てくれなかったからこっちから逢いに来ちゃった。」
「…葉介くん」
俺が名前を言うと驚きとともに途端に嬉しそうに目を細める。
「思い出してくれたんだね。ごめんね、もっと早く逢いに来たかったんだけど」
「俺は、……会いたくなかったよ。今更合わせる顔なんてなかったし」
「どうして?」
「俺が葉介くんの人生をめちゃくちゃにした」
あの日、あの事故が起こって。
『どうしてよ。どうして……っ。あんな子、助ける必要ないじゃない……』
葉介くんの家族も傷つけて
葉介くん自身の人生にも大きな傷と深い痛みが残ってしまって
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