458人が本棚に入れています
本棚に追加
食器乾燥機に2人分の茶碗を並べ終える。
「俺のことはいい。お前はそれでいいのかよ」
「べつに元々由井に怒ってたわけじゃないしなwまぁちょっとは…ショックだったけどさ」
心配性な親友はまだ少し不満そうだったが、ニコリと微笑むとそれ以上何も言わなかった。
理解してくれたかと一息ついてテレビを見ようと横に座った瞬間────グイッ!
「───……えーっ、と?」
「・・・・・・」
突然押し倒された俺の目の前には、当然押し倒した犯人がいるわけで。
慎が俺に覆い被さるように見下ろすが、その無愛想な表情から珍しくなんの意図も読み取れない。
少しの戸惑いと焦燥を覚えたのは、真正面から見つめられる視線のせいだろうか
最初のコメントを投稿しよう!