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キスで骨抜きのようになったユキの腰に手をかける。ボトムスのジッパーを降ろすと固くなったものが下着を押し上げている。
ほんとうは欲しいくせに。俺に触られたいくせに。
「脱げよ」
わざと突き放したように言う。
そう言わせるのはユキだ。そんな目をするから。
細身の色白の身体は、かがりと肌質が似ているのだ。自分の好みが、分かりやす過ぎる。
全裸になった所在なさげなユキの身体の中心で、固くなったものが震えている。赤みがあって、ユキの身体のように少し細めの。
男は分かりやすくていい。
ユキの反応は素直で好ましい。
俺が脱ぐと、ユキは跪く。条件反射のように。
ほんとうはユキの顔が見たいのだ。それにあの指でされた方が気持ちがいい。
だけど王様みたいにユキの口に奉仕されるのは気分がいい。
ユキのふせられたまつげと、ユキの下半身の、固く反り上がるように昂ぶったものを観察する。
俺のものを咥えてあんなに昂ぶっているのかと、そう思うと、ぞくぞくするほど気分がいい。
「ユキ、どうして欲しい?」
自分の声が少し上ずっている。
ユキは気が付いただろうか。
「ユキ。言えよ。どうして欲しい?」
薄く涙を浮かべたような目が劣情をそそる。
ローションを手にたっぷりと垂らす。
そのまま待つ。
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