第6章 サインは出してません!

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「今後のためにも、正直に話してもらえると助かります」 真剣な物言いに私の健康問題に関心があると直感した。 「敢えて言えば、視力でしょうか。近視です」 お見合い時に、コンタクトレンズを使用していることをわざわざ知らせる必要はないと思っている。 親しくなれば、自然とそんな話題も出てくるだろう。 でも、この時点でまだそれほどの関係に達してると思えない。 別に秘密にしているわけではなくて、取り立てて話すことはないと思っているだけ。 当然、質問されれば、正直に話すつもりでいる。 気になっていたのかしら? でも、そちらも眼鏡をかけてますよね?
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