第6章 サインは出してません!

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悪い面を指摘するのではなくて良い面を見よう。 Mr.Dの職業(金融機関)は好条件のひとつに思えた。 世間一般的に業務内容から信用度の高い職種の上、安定している。 見るからに几帳面タイプ風で話の内容も整然としていた。 クスッと笑える楽しい話題はほぼなく、生真面目な会話が続いた。  会う回数が増えていけば自然と和やかにお喋りしたり、冗談を言い合ったりするのだろうか? 心から笑い合える日が来る? ランチを挟んで4時間近く経過した。 次のデートの約束をして東京駅で別れた。
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