第6章 サインは出してません!

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3回目はMr.Dの住む街で会うことになった。 これは確実に進展しているといえる。 新幹線の車窓から見える景色を見ながら、ある決心をした。 今まで踏み出せなかった一歩を踏み出そう。 相手との会話を今までになく積極的にしよう。 もっともっと相手に合わせてお喋りしよう。 朗らかに会話を楽しもう。 そうしたら、打ち解けて心が開けて楽しい雰囲気になるかも……と言い聞かせた。 緊張で鼓動が速くなり、落ち着かせるために小さく深呼吸した。 緩やかに新幹線は降りる駅のホームに入った。
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