第7章 究極の相手

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人生初の愚の骨頂の出来事から二ヶ月経った。 相手の破廉恥な行為をいとも簡単に自分が招き入れてしまったのかと、悔しくて寝不足の日々が一ヶ月近くも続いた。 事の顛末を分析した。 無理やり相手を理解して受け入れようと自分を偽ったこと。   相手に合わせれば、好きになるに違いないと思ったこと。 本心を隠して過ごしてきたこと。 相手に合わせよう……合わせるが必要だと感情を誤魔化した結果だった。 今までどおりに一回で断るべきだったと悔やんだ。 婚活サイトのページを開くのが怖くなっていた。 相変わらず、日常生活にハートマークがつく日はなく、平凡な日を過ごしていた。
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