第7章 究極の相手

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早く来るのはいつものことだから気にしない。 天井の高い空間の中、座り心地のよいソファに座っていられるし、お化粧直しに行くことも可能だ。 とはいえ、待ち合わせ相手が先に来てる方が感じが良い。 特に初対面の人に会うときは相手より早く来ていた方が格段に良い。 こちらが早めに着いていても、相手が先にいたシーンの方がずっと嬉しい。 時間を守る姿勢に好感度はアップするし、第一印象は合格となる。 ところが、今までの待ち合わせで相手側が私より先に来ていたのは一回きり。 初回の人だけ。 何回も未知の人と待ち合わせを繰り返していると、いつのまにか頭が勝手に相手の登場時間を予想するようになった。 『今日の人は……五分前!』
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